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大牟田市近郊を中心としたJrユースフットボールチーム


by BlueeienFC

チームの方向性(攻撃2)

優れた攻撃には、①意外性(予測不可能性)、②実効性、③柔軟性(対応力)の3要素が常に具備されている。②実効性とは、端的にいえば、何回攻撃したうち何回得点につなげられるかということであるが、世界の優秀な指導者たちが口を揃えるように、実効性はチームの主要なストライカーの得点力に最も左右される。そうだとすれば、監督は、最も得点能力の高い人間にどのように点を取らせるかという逆算方式による戦略的視点を忘れてはならない。
 例えば、森島の飛び出しを生かすために「L字型のローテーション」を用いる(※注)、久保の爆発力を生かすために戦術的規制から解放し、正確なロングパスを得意とする小野・小笠原のような選手から早めのタイミングでボールを入れていく、大黒の鋭いオフ・ザ・ボールの動きとシュート技術を生かすために相手の疲労を待って後半20分台から投入し、GKとDFラインのギリギリの間隙にパスを入れていくといった具合だ。
 もちろん集団でチャンスを作り続けることは重要である。しかし、いま述べたような戦略的視点を欠いておれば、やはり実効性に乏しい攻撃に終始し(a)のポイントまで戻ってしまう蓋然性は高いのではなかろうか。
チームの方向性(攻撃2)_e0165961_16322389.gif
※注
西沢が下がってきてくさびのパスを中村から受ける
→西沢は名波にバックパス
→同時に西沢がいたスペースに高原が移動する
→高原のいたスペースに森島が侵入し、名波からのラストパスを受ける
という流れ。西沢と高原がL字を描くように動き、森島が侵入するスペースをこじ開けるという、典型的なローテーションの動きである。
by BlueeienFC | 2009-05-20 16:33 | nosimコーチのつぶやき